【連載】脱脂粉乳アパレルの製造報告(第1回 / 国産原綿を中国へ)

来夏量産に向け、今どんな進捗?

moment of MILKが提供するアパレル製品の繊維は、高純度木材パルプ由来のレーヨンと国産脱脂粉乳由来のタンパク質を練り込んだ「半合成繊維」と呼ばれるもので、日本国内で製造をしています。2025年夏の初回量産に向け、半合成繊維の原綿が中国の港に到着しました。(上記図「今ここ」部分)

税関を含む各種輸出手続きを経た後、提携する紡績工場に陸送されます。

なぜ中間工程を海外で?

お求めやすい価格での販売に向け、製造原価の兼ね合いで部分的に海外製造の必要がありました。
本当は日本国内で全ての工程を設計できるのが理想なのですが・・

半合成繊維の原綿

コットンなどの繊維と比べて、保湿感のある滑らかな肌触りが特徴です。

今回輸出をした原綿の量

初回量産に向けて輸送した原綿の量は、最小ロットに必要な約200kg。船便を使って中国に輸送しました。
この最小ロット分の原綿を構成する脱脂粉乳の消費量は数十キロと単位は少ないですが、現在日本から中国には乳製品を輸出できない情勢下となっており、姿かたちを変えることで日本の乳製品を中国ほか、世界に輸出する新たな可能性を秘めています。

最小ロットはどうやって設定されるの?

アパレル製造の最小ロットは、紡績工場側と生地編み立て工場側の設備設定によって数量が決定されます。例えば生地の編み立て工場では両端の距離が長い機械を使って動かすので、ある一定の長さ(量)がないと機械が動かせません。

機械を動かすために必要となる長さ=最小ロットとして算出される数量となります。ちなみにmoment of MILKが提携している工場側の設備では2500m分の生地発注が最小ロットとなり、半袖Tシャツに換算すると約2500着分の量にあたります。初回2500m分の在庫生地を、できるだけ早くたくさん販売する挑戦がこれから始まるわけです・・

来夏量産に向け、鋭意進行中です。次回連載も乞うご期待ください。

(2024年12月17日投稿)

脱脂粉乳から製造した当社のプロダクト

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